応用情報技術者の資格は、持っていないが情報処理安全確保支援士の試験に1発で合格することができた。
今回はその時に使用した参考書と勉強方法をご紹介する。
はじめに
私は基本情報技術者しか、持っていなかったごく普通のプログラマー5年生(VC++, Swift, C#等)。
この試験の時期は繁忙期というものと被り、基本的には23時以降が自由時間となるため、その限られた時間の中での体験記とその時に使用したおすすめの参考書を記したものである。
おすすめの参考書
私が購入したのはこの2冊。
情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策
午後対策といえばこの参考書しか思いあたらない。
認証やPKI等の各分野別に基礎知識の解説があった上での、過去問という構成になっているので、インプットした知識がどのように使われているのかをイメージしやすく、非常に読みやすかった。
日頃何気なく使っている単語や機能の仕組みはこんな風になっているのかぁ〜と、ひとりごとを呟きながら読んでいたので、この参考書を読む場合は周りに人がいないことを確認した上で、読むことをおすすめする。
ポケットスタディ情報処理安全確保支援士
こちらの参考書は「こう聞かれたらこう答えるべき」というような形式で書かれていて、頭の中では分かっていても、何文字以内でとか言われると書けないような人(正しく私)には是非ともおすすめしたい。
さらにサイズがコンパクトで持ち運びしやすく、単語帳のような感覚で空き時間に読み進められる。
勉強方法
私の勉強スタンスとしては、毎日数秒数分で良いから毎日続けるということに重点を置いて勉強した。
勉強期間は2ヶ月。
1ヶ月目(1 〜 2週目)
午前Iと午前IIの過去問をひたすら解くということを続ける。
使用したのは以下の2つのサイト。
応用情報技術者過去問道場
この2つのサイトを1日5問ずつ解くと決めて、寝る前の歯磨き時に毎日続けるという習慣を付けた。
普段から資格系の勉強をしない人にとって大切なことは、以下の2点。
・毎日続ける
・一度に頑張りすぎない
これらのことを欠かさず続けていれば、午前問題を解くということが習慣になり以降の午後問題への抵抗が少なくて済んだ。
1ヶ月目(3 〜 4周目)
午前問題を解くというのは、続けつつ空き時間で、「ポケットスタディ」の読み込みを行う。
わからないところがあっても最初は流し読み程度で、1周目を読み、全体を把握した上で2周目からしっかりと読み込む。
こうすることで「ポケットスタディ」の全体像が掴めるので、ゴールが明確になりモチベーションを維持できる。
1周目からじっくりと読み込むのは、終わりが見えなくてモチベーション的にも辛いため、1周目は流し読み程度に留めておくことをおすすめする。
2ヶ月目(5 〜 6周目)
午前問題を解くというのを続けつつ、空き時間で「情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策」の基礎知識を読み込む。
そうして、休みの日を利用して過去問を1つか2つずつ解いていく。この時点ではインプットをメインに行いたいため、時間効率を優先し答案用紙への記載は行わない。
2ヶ月目(〜 試験当日まで)
基本的には前の週と同じ。少し異なるのは、IPAのIPAの資料に目を通しておくということ。
ここには最近の流行りものが書かれているので、少し目を通すだけでも良いので見ておいた方が良い。
また、試験前日はラストスパートで、通常時よりも多く勉強(5時間くらい)し、いつもより早めに寝ることを心がけた。
間違ってもここで徹夜なんてしてはいけない。試験当日は朝から夕方までと長いので、寝不足状態では最後まで残ることができない。
その他注意点
私の場合は午後Iまでは、どれも7割以上は取れたという自信があったが、午後Ⅱになると日頃から文字を書いていないこともあり、お手手が痙攣してきて文字を書くことが非常に困難になった。
そのため、文字が全然かけず合格発表まで不安で不安で仕方がなかった。
もし、日頃から文字を書かない人であれば、文字を書くという訓練をしておくことを激しくおすすめしたい。
おわりに
情報処理安全確保支援士に登録することのメリットは今の所感じられないので、私は未登録の状態。
この資格自体にはそれほど魅力を感じないのだが、その知識はこれから当たり前とされるくらい大切なものになると思っているので、エンジニアであれば受験することをおすすめしたい。