中二と言われればそれまでですが、時代も進んだものでDJIから非常に面白い教育用ロボットが販売されています。
その名も ROBOMASTER S1。
46個の部品から構成され、ロボット本体を組み立てるところから始まりますので、組み立ててみて非常に愛着の湧く仕上がりとなります。
今回は非常に面白いこのROBOMASTER S1をレビューします。
ROBOMASTER S1とは???
それでは、まずROBOMASTER S1とは何者なのかということをご紹介します。
どこの会社が作っているの???
DJIという中国の会社が作っています。
DJIは中国の深センに本社を置く企業で、一般向けのドローン市場において約7割のシェアを占めているといわれています。
このドローン業界において圧倒的な存在感を持つDJIが教育用ロボットとして、「ROBOMASTER S1」を販売しています。
何ができるの???
本体の組み立てに始まり、4WD 全方向移動、ROBOMASTER S1同士の対戦、プログラミングとこれ1台で非常に数多くことができます。
この素晴らしさはこの公式動画を見てもらえれば伝わると思います。
ROBOMASTER S1の外観と付属品
最大46個の構成部品からある通り、ROBOMASTER S1 の構成部品はこのように非常に多いです。
![ペソギン](https://pesoguin.com/wp-content/plugins/wp-fastest-cache-premium/pro/images/blank.gif)
ちなみに起動するとこんな感じで出迎えてくれます。
ROBOMASTER S1の組み立て(一部)
それでは組み立て手順を一部ご紹介します。
注意
部品の点数が多いだけあって、組み立てには2時間程度は見ておいたほうが良いです。
ちなみに私はネジを締め忘れるというアクシデントが発生したため、トータルで3時間程度かかりました。
組み立ての一部
最初はタイヤの窪みにそれぞれグリスを塗っていきます。
上記のグリスを塗った部分にお魚の醤油入れのようなものをつけます。
その後、タイヤの蓋的なパーツを付けてネジで固定しタイヤは完成です。
これを4回繰り返し4輪全てを組み立てます。これでタイヤは完成です。
そこから本体側のネジをしめて
モーター等を取り付けるといった細々した作業を繰り返し、完成を目指すことになります。
ROBOMASTER S1の良いところ
次は良いところについてご紹介します。
未来未来未来ぃぃぃぃ
本体のカスタマイズに加え、人認識、拍手認識、ジェスチャー認識、ライン認識等非常に多彩な機能を備えており、非常にワクワクする構成となっています。
以下のアプリで「ハンター」のチュートリアルを済ませるだけで、この程度のライントレースならすぐにできるようになります。
プログラミングを楽しくできる
Robomaster S1では専用アプリ(Robomaster)をiPhone等にインストールすることで、簡単に「Scratch3.0」と「Python」のプログラミング環境を整えることができます。
こちらが「Scratch3.0」の画面です。
各パーツを組み合わせることで視覚的にプログラミングを行うことができます。
また、画面右上のアイコンを押すことで「Scratch3.0」を「Python」に変換することが出来ます。
自走する力を身につけることができる
人それぞれ思うところが違うとは思いますが、楽しみながら学ぶということは自走する力を身につけることができると思います。
今の環境は非常に恵まれていて、大抵のことは聞かなくても教えてもらえるので、私も含め自分で考えて行動する力というのが弱い人が非常に多いです。
この原因は、恵まれすぎて自分たちで何もせずに色々なものが手に入るからだと思っています。
極端な話、口を開けて入れば餌を貰える雛鳥の状態といったところでしょうか。
楽しければ自分から積極的に取り組むことができ、自分から取り組むから、力になり、どんどん加速して自走できるというメリットの連鎖が発生します。
自走できる人は何をしても伸びるので、これは大きなメリットだと感じます。
真横への移動ができる
メカナムホイールという独特のタイヤのおかげで、このように横移動ができます。
このため、通常のラジコンとは異なりかなりトリッキーな動作もでき、面白い動作をさせることが可能です。
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対決ができる
自分好みに本体やプログラムをカスタマイズして、対決ができます。
![ペソギン](https://pesoguin.com/wp-content/plugins/wp-fastest-cache-premium/pro/images/blank.gif)
ROBOMASTER S1の気になるところ
もちろん、良いことずくめでないことは事実です。
うるさい
実際に動かすと分かりますが、ガーガー非常にうるさいです。
対決をしたりする分、丈夫で激しく動き回れるように作られているのでしょうが、家で動かす分には非常にうるさいです。
お昼の時間帯であれば、それほど迷惑にはならないかもしれませんが、夜の時間帯にここまでガーガーすると苦情になること必須というか私であれば、やめてほしいと思うので、昼専用の教材だと思った方が良いです。
ジェルビーズでの対決はお家の中では。。。
ROBOMASTER S1では付属のジェルビーズを本体にセットすることで、打ち出すことができるのですがこのジェルビーズが曲者です。
飛ばしたら簡単に弾けてしまうので、お家の中で遊べば雷が落ちること間違いなしかと。。。
ぶつかる
ROBOMASTER S1では自動で追尾することができますが、正面しか認識できていないせいか、物体を追尾するにはしますが、障害物にガンガンぶつかります。
このため、障害物の少ない広いスペースが必要です。
ROBOMASTER S1を購入すべき人
私が考えるROBOMASTER S1を購入すべき人はこんな人です。
こんな方におすすめ
- 知力を高めたい人
- プログラミングを楽しく学びたい人
- 自分だけのロボットを作成して動かしてみたい人
- ライントレースや物体認識をやってみたい人
- リアルでロボット大戦をしてみたい人
- 新しいものが好きな人
- プログラミング教育者
おわりに
子供へのおもちゃ気分ではなかなか買えない高価なROBOMASTER S1ですが、子供の将来への投資と考えれば安い買い物ではないかと思います。
もちろん、子供自身が興味を持たなければ何の役にも立ちませんが、プログラミングをしたいまたはさせてみたいと思っている方は、このような遊びながら学べるものをおすすめします。
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このため、取っ掛かりの時点で苦手意識や受け付けない体質となってしまい、挫折していった人を学生時代だけでも数多くみてきました。
逆にプログラミングは面白いまたは、別にそんな特別なことではないと思って始めることができれば、それだけで生き残れる可能性が跳ね上がります。
実際に私はC言語からスタートしたということはありますが、Hello worldを表示したりするのに
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こんなん最初からしなければよかったと激しく後悔したこともあります。
しかし、今回ご紹介したロボットとは別のものですが、プログラミングをして動かせる車型のロボットにはまったこともあり、そこからプログラミングと真剣に向き合い、現在の職業(プログラマーのプロジェクトリーダー)に至ります。
結局は心の問題ということだと思いますので、皆さんには私と同じような失敗や後悔がないことをお祈りして、終わりの言葉とさせていただきます。
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